おいしいコーヒーの真実
読書じゃなくて映画。
以前も紹介したけれど、いつのまにかDVDが発売されていたので、購入。
先進国で1日に2億杯消費されるコーヒーと、正当な対価を得られず子供を学校に行かせることも出来ないコーヒーの生産国を取材したドキュメンタリー。
都市でネクタイを締めコーヒーをすする先進諸国と、コーヒーを栽培しても満足な食事にも困窮する生産国との落差の激しさに衝撃を受けます。
日本の農協で研修をした男性は、祖国エチオピアで農協を作りコーヒー農家のために世界中を飛び回ります。NYの先物市場を介さず、正当な価格で豆を買ってもらうために。
ただ、ちょっと気になったのは、映画自体が生産者側の視点に寄り過ぎている感があります。
映画の中にはしばしば大手コーヒーチェーン店が、豆の価格を暴落させた根源であるように示唆する演出があります。
確かに価格暴落の一端をになっていたことは確かですが、消費を大きく底上げしたのもまた、チェーン店。
必ず、相対する意見も紹介して見る側に判断させることが大切だと思うのですが…。
あー、生産者カワイソウ!悪のチェーン店め!なんていう分かりやすい構図に当てはめて思考停止してしまっては元も子もないし、なんも解決しんよ。