省エネ住宅ポイント

省エネ住宅ポイント
エコ住宅の新築を対象に最大30万ポイント(1P=1円)が発行される制度で、昨年までの「住宅エコポイント」に次ぐ政府の景気対策のひとつです。
ポイントはカタログギフトのように様々な商品や、復興寄付などに使えるほか、工事費用の断熱材など対象部位への支払いに当てる「即時交換」とすることも出来ます。
期間は平成28年3月31日までに着工したものが対象ですが、即時交換の場合は28年2月15日までに完了していないといけないので注意が必要です。

現場が進んでいる、錦のいえと那加のいえ。この両物件はきちんと熱設計もされています。
那加のいえは中庭もあり外壁面積も大きく天井は構造現し、錦のいえは一部既成品のアルミサッシではなく木製建具を使っている、とHM様のように一筋縄ではいかないのですが、仕様基準(カタログのこの製品をつかえばOKというように簡易に基準をクリアできるものの、窓面積の比率など画一的なものしかできない)ではなく性能基準(実際に外壁や窓の性能を計算する方法)でクリアしています。

率直にいって、断熱性能ばかりが住宅の性能ではないし、住宅のようにパーソナルな建築物において画一的に断熱性を上げることが多様性を阻害するのではないかという懸念は持っています。事実、この仕様基準は明確にホームビルダー様を対象としていて、我々のような設計事務所は詳細な計算を行うよりクリアする方法がなく、大変な労力を要します。

とはいえ、未曾有のエネルギー危機を迎え、CO2排出量はもはやのっぴきならないところまで来ているこのご時勢、やむを得ないのかなとも思います。
仕様規定も告示内容には「当面の間」という文言が盛り込まれており、段階を踏んで全ての住宅もUA値とηA値の計算を行うことを視野に入れているようです。

ツジデザインでは身も蓋もないですが、どうせいつかやらないといけなくなるのであればということで、きちんと性能基準のUA値ηA値設計に対応しています。

ツジデザイン一級建築士事務所