梅の花

事務所の前に咲いている梅の花が今年も満開です。(人の家の梅なんですけどね)

打ち合わせ室の窓から見えている、この梅の木を毎日眺めているとある一枚のスケッチを思い出します。
それは20世紀の建築家、ルイス・カーンが自身で教鞭をとるペンシルヴェニア大の授業の中で遺した、「TheRoom」と題された一枚です。

このスケッチは、建築とは部屋を作ることである、そしてその「部屋」とはどういうものかをカーン自身が常々考えている概念として表したものです。
部屋の中心には暖炉、そして住人1人ではなく、他の誰かを招きいれ、窓からは緑が見えている。

なんということもないこの一枚のスケッチが、部屋というものを的確に現しているようで、僕自身が住宅を設計する時にも、折に触れこのスケッチのことを思い出します。
その窓からは、どんな緑が見えますか?入ってくるのは光でしょうか、風でしょうか、それとも招き入れる大切な誰かでしょうか。
窓。とても大切な要素ですね。丁寧に設計していきたいと思っています。

ツジデザイン一級建築士事務所