万年筆
普段の仕事にしろ、このブログにしろ、生活の中で直筆で文字を書くということもめっきり少なくなって来ました。
PCなら誰でも字が綺麗に書けますし漢字をど忘れすることもない、とても便利になりました。
僕もこうして毎日PCに向かって作業して、ブログを書いています。
ここ数年使っている万年筆があります。
字は下手くそですし、カートリッジでさえないのでインクを詰める時は手が汚れます。
書いてすぐ、うっかり筆跡を触ればたちまち滲んで汚くなる。
めんどうくさいヤツ…。
その気持はなんともうまく説明できなくて、「よし、これからスケッチするぞ！」という誰に対するでもない宣言であるような、「ふむふむ。このめんどうくさい可愛いヤツめ」みたいなオタク気質な部分でもあるような。
でもなんだかそのめんどうくささが、ちょっと大切な気がするんですよね。
僕の作る建築もそんな万年筆みたいなヤツになれたらいいなと、常々思っています。
