チークとブラックウォールナット

稜線のいえに使うために、頼んであったフローリングのサンプルが届いた。
ブラックウォールナットとチークの無垢材フローリングだ。

床材は面積も多く、通常生活していく中で、唯一常に人が触れる場所でもある。
一般的に多く使われる建材無垢フローリングの多くは表面をウレタン塗装でコーティングしてある。
ウレタン塗装は塗膜の硬度が高く傷もつきにくい特徴もあるが、どうしても木材本来の表情が薄れてしまう。

僕たちの事務所では、基本的に無塗装のフローリングにオイル仕上げで床を貼っている。
表面硬度や耐水性は確かにウレタン塗装の方が高性能だが、ブラックウォールナットやチークは床に使われる木材としては堅く水にも強いため通常の使用でならそれほど問題になることも無い。
オイル系の塗装は木材に含浸するため表面に塗膜を作らず、素材感を残すことができ、しっとりとしたつや消しの表情になる。
また、植物由来のオイルは子供やペットが舐めても美味しくはないが安全だ。

チークもブラックウォールナットも銘木と言われるだけあって、とても良い表情をしている。
どちらを選んでも、品のある良い床になってくれるだろう。今から楽しみだ。